アラジン BLUE FLAME HEATER

完全燃焼を目指したストーブ

アラジンの石油ストーブです。
基本設計は1930年からあるそうです。
途中、経営が変わったりしながらも
現在のモデルに至ります。

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BF3912という機種を使っています。
今季が2回目のシーズンとなります。
アンティーク風に見えますが、
それは基本部分が昔から完成していたためでしょう。
法規制のクリアや度重なる改良が最近でも行われています。

 

購入理由

何かあった時に多少の煮炊きができる。(いつからか、メーカーが禁止してるので自己責任となりますが。煮こぼしとかがあるからでしょうね)
炎の内側、外側から空気が供給されるという完全燃焼を狙った構造。
石油ストーブ特有の燃焼臭が出にくく、それを維持するためのメンテナンス可能な構造は新品とかわらない状態で常に運用できる。
BF3912は煙突に触媒が内蔵され、燃焼ガスCO/CO2がある程度処理される。(ちなみに触媒を保持する担体は車のマフラーに内蔵のものと同じ構造になっている。)
メーカーが各部のアフターパーツを販売。(機械好きな人なら自分で治せる可能性が高い)
使い勝手が合わなくてもyahooオークションでの落札相場が高い。
(すぐ落札されているようで、幾つか履歴に残っている。)

作りの美しさ
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そして名が表す青い炎に癒されること。
青い炎は完全燃焼の印。

 

1シーズンを使って気付いたこと。

天板の温度は250°C程度(紙等が自然発火する可能性がある。)
つまり、ちょっと触れただけでやけど。(子供がいるなら柵なしでは無理)
天板は外すことができる、そうすればもう少し温度が上がる。
やかんなどを使うなら、煮こぼれすると触媒や芯がやられるので注意。

一日中使っても、横に60cm離れれば煙突の高さで50°~60°C、周辺の床は25°C程度
ヒーターの真上60cmでは70°Cくらい、 本体の真下は冷たい。(自然吸気で冷えるので本体の下部へは熱が伝わらない、)

煙突部分と天板はホウロウ加工になっている。(ガラス質の釉薬)
それ以外は塗装。

BF3912はガラス部分が広いので炎がよく見える。
その代償として遠赤外線が出ないことから、足元が温まるのは遅い。

対震自動消火装置(耐震ではない)は機械式だが反応がよい。
ばねで芯を一気に下まで引っ込めて消火する仕組みなので、作動時にバンッと大きな音で驚かされる。

満タンだと結構重く、本体をゆすると、燃料ゲージ内に灯油がはねてしまう。

消化後は10分くらいは臭う。(あまり気になる時は天板が冷めたら部屋の外へ置くことも)

炎が低いと温度が上がらない、部屋が温まらないだけでなく、
触媒の効きにも影響するので臭いやすくなる。

炎はランプの代わりにはならない、青い炎なので光量がほとんどない。
直射日光下では炎がほとんど見えないので注意。

フィルタが無いので空気中の埃は焼かれて塵になる。
空気清浄機を回している。

臭いがしにくい。石油ストーブの比ではない。(メンテを怠らなければ)

臭いにくいとはいえ、CO2, NOx類は発生しているので換気は重要。

うちの奥様はメンテに関わらない。

はさみによるメンテナンス

通常行う掃除については取説にもネットにも情報は沢山なのでパスします。
ここでは 、面倒とおもわれがちだけど、やれば効果の高い、はさみによる芯のメンテについて書きます。

以下の効果があります。
1.臭いの激減
2.弱火から強火まで、炎の調整幅が広がる。
(弱火での赤火、強火でのローソク赤火が出にくくなる)

以下のような時に実施しています。
通常のメンテをしているのに、いつもより臭いがある。
ローソクみたいな赤火が立つ。
炎のバラツキが大きい。(例えば、一部の炎が大きい、小さい)※1
まずは普通の掃除と芯クリーナーで良いと思います。それで治らない場合にはやってっみてください。
常にはさみによるメンテでOKだと思います。何回かやれば慣れますし(新クリーナーはもうどこかに行ってしまいました)
仮に何mmか失敗しても、気を取り直してやり直せば問題ありません。
替え芯もamazonで手に入りますし、ホームセンターでも売っていました。
全て点検して、どうしても炎のバラツキが大きい時は、その場所の天辺を0.1mmくらい切ります。
芯を内側の筒より下げてから、筒の縁より少し上げ、筒の縁に倣いながらはさみで全周の高さを整えます。
炎の高さのバラツキは芯の高さと関係しています。
芯の横糸一本分くらいです。いがいと僅かな差で炎の大きさが変化します。

毛羽立ちの無いように、はさみの腹をコテとして使い、全周を撫でて整えます。
再度、上に飛び出た毛羽立ちを切ります。(ローソク赤火対策)

※1
芯高を整えても芯の繰り出しで芯が多少傾きます。
ラックとピニオンで芯を上下する機構になっていますが、片持ちの構造なので芯の剛性不足により傾くようです。
購入初期に片側の炎がやけに大きく、芯を一度外したら良くなったことがあります。
傾きが大きいとその分、炎の調整幅が減ります。

 

追記:2016/11/09
この39シリーズの替え芯でもある 16LP が結構安かったです。
上にはちょっと消極的に書きましたが、替え芯がこれだけ安ければ
はさみによるメンテナンスをもっと頻繁にやってもいいかもしれません。
今まで、減りを気にしていましたが、2シーズンに1度くらいは交換のつもりでも良さそうです。むしろ交換した方がよいのかもしれません。(今回が2シーズン目なのでメンテの頻度を上げて様子を見てみます。)

追記:2018/12/20
最近、値上がりしたようです。

 

追記:2018/11/28
赤っぽい燃焼カス(タール)、芯に残る黒い粒が臭いの原因?
燃焼中は液体になっていて成分が飛んでいる?
弱火で一日中使っているときは、ほとんど毎日のようにハサミでメンテしています。
強火だと触媒がよく効くためか、臭いが気にならないのでサボリ気味。

 

さて、ここから実際の作業に入ります。
作業のし易さから、まずは上部を取り外します。
(消火後、よく冷めてから行います。)

スピードナットは一年もすればゆるくなり、手で外せるようになりました。

 

はさみによる芯のメンテナンスに入ります。
この動画を撮った時は2シーズン目の最初だったのでコツが思い出せてなくて、手際が悪いです。(撮り直そうか考え中です。)

以下がポイントになります。
刃が薄い鋏を選ぶ。
黒い粒を取るときは上の刃を固定して、下の刃でとる。
はさみの先端部を使うとやりやすい。
挟む動作の際、上の刃は固定、下の刃でこそぎ取る感じ。
刃の交差部分は芯につけない。食ってしまうので。
なでつける際は、歯を立てず、はさみの中ほどの腹を使う。
慣れれば簡単です。

 

 

メンテナンス道具

あると便利です。
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ペンチ 上部を本体から取り外す時、スピードナットを外すのに使います。(ダイソー)
はさみ 芯のメンテに やや大きめで刃先が薄くて尖ったシャープなのが使いやすいです。
刃が薄くないと、こそぎ取る時に刃の上に黒ツブが載りにくいから。
ヘラ 外筒に付いたタールをこそぎ落とします。(ダイソー)
タールはダイソーの柔らかい真鍮ブラシでは落ちません。
外筒などの真鍮は傷つきやすいので、角をひっかけないように注意。
ほこり取り棒 竹箸の端に穴を開けて布を通しました。(ダイソーで十分)
真鍮ブラシ 内炎板などのほこり取り(ダイソー)
最近は出番が無くなりました。ちり紙を使っています。
ポケトーチ 右上のライターみたいなの。 (ライターがそのまま入ってるバーナーでチャッカマンより火力が強い) メンテ道具じゃなかった。
回転板 道具の下に敷いてある黒い円盤。(ダイソー 中華テーブルみたいに回る)いち押しです。
椅子 これに回転板を載せてやると作業がしやすい。
むしろ、近くでボーっと眺める時に良いです。

まめにメンテをしていれば、あまり臭いなく使えます。
動画が参考になりましたら幸いです。
今シーズンも気持ちよく使っていこうと思います。

 

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