今回は旋盤のバイト切れ刃を見るために
拡大鏡を購入した話です。
最初はルーペを探していましたが
購入したのがこちら
レイメイ藤井 顕微鏡 ハンディ ZOOM グレー RXT203N
倍率は60倍~120倍です。
対物レンズ側にアクリル板を貼りました。
(今回の話の肝です。)
60倍では0.1mが視界の1/20程度に見えます。
120倍では視界の1/10くらいになりました。
結構な倍率です。
そのままではルーペの様に
手持ちと言うわけにはいきません。
見たいのはバイトの先端0.5mm程度ですが
刃の先端を視野に持ってくるのが大変です。
そこで、アクリル板に
1.5mmの穴を開けて取り付けました。
バイトの先端を穴に押し付けて
手持ちでも見られるようになりました。
60倍でのバイト先端写真です。
左勝手のハイスバイトです。
3つの面が集まる頂点です。
左:横逃げ面、上:前逃げ面、右:すくい面
像は点対称に見えてます。
横逃げ面に0.2mmくらいの摩耗が見られます。
前逃げ面には0.05mm厚くらいのヒビ割れ?
断続切削したせいかもしれません。
そのうち欠けそうです。追記
研ぎ傷でした。
スマホで撮影しました。
実際はもう少しだけ見やすいです。
この用途では60倍はちょっと大きい
15~30倍くらいで良さそうです。
卓上旋盤は切込みが小さいので先端勝負
その気持ちから60倍を買ってしまいました。
実際に見える大きさがイメージできない。(購入時)
以下の様に考えるとわかりやすいです。
まず、0.1mmの隙間を空けたノギスを用意します。
25cm離したところで裸眼で見ます。
この時の見え方が基準(1倍)です。
60倍をイメージするには
ノギスの隙間を0.1 x 60 = 6mmにして同様に見れば
60倍で0.1mmがどのように見えるのかイメージとなります。
(25cmという数値はそういう取り決めのようです。)
120倍だと結晶粒らしきものが見えます。
使い古した超硬は
さながら縦にヒビの入った岩場のようでした。
摩耗というより割れであることがわかりました。
よく、超硬は切削する際の向きに研がないといけない
と言われていますが、
わかる気がします。
サーメットはコートが剥げている所から
結晶粒が見えました。
120倍の写真がうまく撮れたらアップしたいと思います。
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