卓上旋盤や卓上フライスのあり溝に使っているオイルとオイラーを紹介します。
AZ CKM-001 超極圧・水置換オイル 
旋盤のベッドやあり溝に使うと刃物台の動きが軽くなります。
フライスのテーブル送りでも実感できます。
それまではマシンオイルやミシンオイルと呼ばれるものを使っていました。
利点は
摩擦係数が小さい。
極圧剤が入っているので油切れしても焼き付き難い。
浸透性が高い。
防錆能力が高い。(水置換剤が水分を浮き上がらせる。)
ゴムを侵食しない。(シール部にも使える。)
欠点は
注油頻度がやや高い。
サラサラなのでボトルのまま使うと必要以上に出てしまう。(後述のピンポイントオイラーで解決)
注油するとサーと広がる。(灯油のような感じ)
独特の臭いがありますが、それほど気にはなりません。
これを使っている部分は使う前に必ず注油してます。
注油頻度を下げたい場合は次のCKM-002が良さそうです。
写真のボトルが50ml 、スプレーが70mlです。
スプレータイプはどうしても上向きにしか注油できない所で使用しています。
超低摩擦、浸透性が目的なら一押しです。
頻繁に注油する所には使わない方が良さそうです。
AZ CKM-002 超極圧・極潤滑オイル
CKM-002は少し粘度があります。
CKM-001との違いは
粘度が少しだけあるので浸透性がCKM-002に劣ります。
そのかわり長期潤滑が期待されます。
高温の潤滑箇所にも使用できる。
商品の説明文には水置換性というキーワードがありませんが
AZのサイトで、性能を謳った画像には水置換性と書かれているものがありました。
長期防錆目的にはこの002が良いかもしれません。
リリーフ(RELIFE) 精密点滴注油器 ピンポイントオイラー 
パイプの中に細い棒が入っていて、
棒先端のテーパー部でパイプを塞いでいます。
後ろのプッシュボタンを押すと棒が押されて、
隙間からオイルが出ますという簡単な仕組み。
オイルはCKM-001を使っていますが、
下向きでも勝手に漏れてくることはありません。
プッシュボタンはコンマ幾つかくらい、ほんのちょっと押すだけでオイルが滲みます。
グイッと押してしまうとピューッと出てしまいます。(特に満タンの時)
慣れればどうという事もないのですが、最初は悶々としてました。
たったこれだけでも
これだけ塗布できます。
ノギスの裏です、この部分だとこれだけで十分です。(後で拭き取るくらいです。)
(もっとも、ノギスにはミシンオイルで十分なんですけどね)
あと、先端を対象に接触させた状態でプッシュボタンを押すと
表面張力のせいで一気に出てしまうので、
先端に滲ませてはチョンと触れるようにして注油してます。
製品の注意書きにもありましたが、
粘度が高めのオイルを入れると出てきません。(経験済み)
CKM-002は試したことがありませんが、ギリギリかもしれません。
あと、上向きの注油はできません。
給油は後ろのキャップを外して行います。5ccしか入りませんが、数十滴分はあると思います。
なのでそれほど少ないとは感じません。
写真の棒が先端までつながっています。慣れれば少ない注油ができるのでCKM-001にちょうどいいと思います。
参考として、
これまでに使ったAZの製品をリストにしてみました。
CKM-001 超極圧・水置換ボトル、スプレー
CKM-002 超極圧・超潤滑ボトル
Z-45 浸透防錆潤滑スプレー
防錆性良い。
噴射が強いから広範囲、手の届かない所へのぶっかけができる。
CRC556と似た臭い
外置き自転車のスプロケット
鉄鋼材料のストックに防錆として適当にぶっかけ。
KM-001 極圧・水置換スプレー
極圧潤滑、耐摩耗、耐水(水置換)、洗浄、接点復活、浸透、シールチェーンOK
通信簿オール4みたいなオールインワン、どの性能も最高性能ではない。
値段も中間的。
パーツクリーナーが使えないところの洗浄にもいい。(その後錆びないし)
一家に一本。
CBP-001 ブレーキ&パーツクリーナ
B1-004 自転車用チェーンルブ ロードレース用
MCC-002 バイク用チェーンクリーナー
AZ ミシンオイル
AZ タップ&ドリルオイル
オイルも適材適所です。
まめに注油できない所にはグリスを使います。
グリスもまたいろいろあって…またそのうちに。
2018/02/27 追記
すり割りとテーパーによるくさび効果の篏合が叩いても抜けなかった時に
CKM-001を数滴垂らして、叩いたら抜けてくれました。
嬉しかったので実績として追記。