D5500 レンズキットを購入したので比較しました。
題してD3100 vs D5500 解像比較
じつはそんな大したものではないのですが。
(ハードルを下げておく)
スペックを超簡単に
D5500 ローパスフィルタレス 2416万画素
D3100 ローパスあり 1420万画素
画素数は単純に1.7倍
やはりローバスフィルタレスのモアレの出方など気になるところです。
条件
被写体と撮像面までの距離およそ27CM と適当ですが、
そこから位置は変えずに行っています。
三脚でVR手ぶれ補正オフ、ピントはオートフォーカス。
手ぶれ防止と画像確認のためにDigicamControl2をUSB接続で使いました。
比較は RAWをCapture NX-Dにて。
レンズ AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II 付け替え
f/5.6 1/250秒 ISO-200 WB:雲天 ピクチャコントロール:スタンダード
D3100 vs D5500
55mm(テレ端)
ここから全て左:D3100 右:D5500です。
クロップなしです。
Capture NX-Dで50%くらいに縮小表示したものです。
グリッド部にモアレが出ています。
PCモニタ上の表示をそのまま拡大しました。(Caputure NX-Dでは縮小のまま)
このモアレの色を気にしてみてください、白黒のグレー系です。
色がついていません。
これはカメラのセンサに関係しないモアレとおもわれます。
なぜなら、
グリッドをCapture NX-Dで等倍以上に拡大してみると、
モアレが見えません。
先ほどのモアレはCapture NX-Dの縮小処理上のものであったとわかります。
もし、ブラウザで画像が縮小されていると、この画像にもモアレが見えているかもしれませんが。
D3100側:100%(等倍) D5500側:76.8%の拡大率。
D3100側は等倍表示なので画像処理上の利があります。
画像からもそれがわかります。
縮小や圧縮をすると、どうしても画像が劣化してしまうので
この縮尺ではD5500の方が不利となりました。
D5500側は等倍未満ですが、ゲージの間隔に十分画素が存在しているので、
画像処理で間引かれていても、まだモアレは出ていません。
D3100側:390.6% D5500側:300%
今度はD5500側を等倍の整数倍としましたが、
この絵でも両者の解像に大差はないです。
左:D3100側のセンターのクロスは右:D5500側では下端に行ってしまいました。
ここまで拡大するとカメラ設置のズレが大きいです。スミマセン
このテストでは1目盛りに対し、D3100だと間に5画素 D5500だと7画素くらいでした。
これくらい間に画素がとれればゲージは十分識別できています。
グリッドの所
左D3100側は画素が少ないので右D5500より平均化されて見えます。
D5500側はより明るいピクセルや暗いピクセルが見れます。
高画素化により局地的なコントラストが上がっているのです。
一般的な縮小表示では処理中に周囲の画素との平均化が行われているはずです。
単なる画素間引きだと、たまたま明るい所を拾ったり、暗い所を拾ったりで、とてもノイジーな写真になるので。
Capture NX-Dを使うならそんなことは考える必要もありませんが、
Nikon純正なら周辺の画素も加味してピクセルの色を決めている。
いやそれ以上のことをしているはずなので。
この55mmでのテストでは十分解像できているのでカメラのセンサーによるモアレは出ませんでした。
30mm
センサーに対し、テスト対象が占める面積が小さくなるので解像が厳しくなるはずです。
左:D3100 右:D5500
クロップなし。
50mmの時もそうでしたが、D5500の方が少しコントラスト、明るさ共に強い気がします。
ピクチャーコントロールのスタンダード設定の意図的な味付けなのか、
50mmで見られた高解像によるコントラスト上昇の件を縮小処理する際の癖によるものか。
実際のところはわかりません。
ちなみに、Nikonの意図が最も表れているはずと考えてピクチャーコントロール:スタンダード設定として比較しています。
D3100:100% D5500:76.8%
画像をクリックしてみてください。
違いが見えてきました。
D3100側を等倍にしてあるので純粋にカメラの性能差と思われます。
D3100:400% D5500:307.2%
上と同倍率でのグリッドの様子です。
このテストにおけるD3100の限界点のようです。
D3100側はモアレが出るぎりぎりな感じがします。
D3100:1600% D5500:1228%
この絵をD3100とD5500の解像の差として認識しておこうと思います。
D3100側の中央横軸上下にモアレ? D5500側もうっすらと。
18mm(ワイド端)
もう厳しいです。
いちおう、画角がわかるように貼りました。
D3100:520.8% D5500:400%
画像をクリックしてみてください。
両者とも解像できていません。
両者にモアレが出ています。
オレンジ色のようです。
D5500の方は微妙ですが、よく見ると出ています。
D3100:520.8% D5500:400%
D5500側はこちらの方が分かりやすいです。
D3100側は色は出ていないので分かりにくいですが、細かい線が分断されてみえるのもモアレのようです。
ただし、センサのべイヤー配列の周期によるものではなく、拡大処理によるものなのでグレー色なのだと思います。
まとめ、
周期的な被写体を解像できないところにモアレが発生します。
縮小処理で発生しがちなモアレと原理では同じです。
被写体の模様の繰り返し周期と、センサの並びの周期、二つの周波数の「うなり」のイメージです。
縮小処理の場合はそこにピクセルの周期が加わってきます。
いままで気にしたことが無かったので意外でしたが、D3100のモアレも結構出ていました。
でもグレー系が多い感じだったのでローパスフィルタのおかげなのかもしれません。
最後にD5500の盛大なモアレ
モアレ対策としては、解像させるか、少しズームを変える(模様がちょっと変わる)がありますが
一番は気にしない事かもしれません。
(プリントしたら十中八九縮小となりますし)
ファインダーではわからないことなので厄介です。
モアレばかり書いてしまってますが、
自分なりの結論としては、
D5500の解像は画素数増加分そのものである(あたりまえだけど)。
縮小表示でのモアレは避けられない。
色調はやや明るめ。
家族みんなで風邪をひいてあまり出歩いていません。
そうなると被写体はカエルとかになるのですが、
近距離ならMACROレンズを持っているDMC-GX1を使うので
D5500は今のところ出番がないです。
それでこのテストを思いついたのでした。
今回のテストは意図的にモアレを出しています。
ある意味、出ないお化けを怖がってみたようなものです。
お読みいただきありがとうございます。
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