チルトタイプバンドソーのテーブルアダプタ作成

はじめからテーブルタイプにしとくんだったなあ…

切断工具のバンドソーですが
おおまかにハンディータイプ、テーブルタイプ、チルトタイプがあります。(名称は便宜上)

イリイ バンドソー TR-306EB を使っています。
チルトタイプです。
バンドソーの中では安い部類だと思います。

(画像はアマゾンのアフェリエイト)

所有の卓上フライス(X-1)は切り込み量が少なく、時間がかかるので
可能な限りバンドソーで切り落としたいのですが
チルトタイプではL字の内角をきれいに除去するのはそのままでは不可能です。

そこでテーブルアダプタを作りました。

(デカく感じるかもしれませんが、押し入れの中だからです。)

フレームは安価な2×4材で、3本足です。(手前1本のみバイスに固定)

木ネジを3本立ててその上に鉄板を置いて傾き調整し、
鉄板裏に当てたLアングルをフレームにネジ止めしてあります。

Lアングルを介しているので、鉄板の位置を変更しやすくなっています。

鉄板にはステップクランプ用にタップを切りました。

鋸刃を90度にしてヒンジを締め込むとアームは固定され、完全にテーブルタイプになりますが、
十数センチだけチルトの余地を残しました。
チルトを使う場合は鉄板とLアングルをシャコ万力で固定します。

アバウトな構造ですが、大きめのワークでも誤差1mm程度で切断できました。

この角度で使うことは想定されていないので
切粉排出のために裏面カバーの駆動ホイール付近をハンドニブラーで切り取ってあります。

 

90角x200の鋳鉄を長手方向に切るのがそもそもの目的で
詰まり防止に掃除機を常時稼働させておく必要はありましたが、
適当にガイドレールを付けてワークを手で押すだけで簡単でした。

 

ついでに替え鋸刃について

付属の刃はとても良く切れましたが
だんだんと切れなくなり、無理をしたら破断しました。
その時は替えを持っていなかったので呆然…。
しかも納期が結構かかり、予備は必ず持っておくことになりました。

大は小を兼ねないが、小も大を兼ねなかった。
替刃は周長、幅、厚さが合うことはもちろんですが、(幅、厚さは多少ならOK?)
結構重要なファクターが山数。
ネジピッチのように刃と刃の間隔がこれで決まってくる。
インチ表記なので14山は1/14インチがピッチとなります。

被削材の板厚が刃のピッチより余裕を持って大きくないと、食い込んで怖いことが起きます。

小は大を兼ねるかと山数14/18というのを購入しました。
1/18インチピッチが大部分で一部だけ1/14インチピッチとなっています。
部分的にピッチを変えることで効率を上げる狙いがあるようです。
しかし、1/18ピッチが大部分では切り進んでいる感じがとても遅い…。(倍くらい時間がかかります)
板厚があるなら少なくとも1/14=2.54/14≒1.8mmピッチ、もしくは1/10=2.54mmピッチ程度にすべきでした。

 

イリイ バンドソー TR-306EBを普通に使うときのコツ

チルトする円の接線方向に正確に力を加えるよりも
円の少し外側へ引っ張るようにすると安定して切れます。
刃がビビりやすいときは特に効きます。
あとは、空いてる手で木の棒を持ち、そいつでワークやバンドを軽く押さえるだけでも
ビビリにくくなります。

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