ハイコラムって何?
と思われるかと思います。
そういう言葉があることも後から知りました。
このブロックをコラム下の下駄として挿入する試みです。
これだけで10Kgくらいあります。
私のX-1で扱ったこれまでで一番大きな材料です。
鋳鉄なので大部分は超硬ラフィングエンドミルで加工しました。(写真のエンドミルはちがうものです。)
この下駄の目的ですが
ドリルのための高さを稼ぐことと、エンドミルで頻繁に使用する高さでの強度を上げる目的があります。
X-1は最下端でもアリ溝がさらに下に続いているため、
短い直挿コレットを使った場合でもエンドミルがテーブルに届きます。
しかし、Z軸の送りネジが短く、この高さの下駄を入れたら普通ならヘッドをテーブルまで近づけられないのですが、
私のX-1にはヘッドの重さをキャンセルする目的で滑車とカウンターウェイトをつけているので、
思い切ってZ軸送りネジを取り払うことにしました。
すると手で簡単に上下できました…もっと早く気付くべきでした。
(バネが入れてあるのは固有振動数対策で、カオス的な振動にさせて逃がしてます。)
改造前後の写真です。
(平行ピンは取ってしまいました。)
気になる結果の剛性ですが
エポキシグラナイト補強の時ほどの剛性アップは感じられませんでした。
前々からマシンバイスを使う時とテーブル上とでは強度に違いを感じていました。
コラム高さから来ているものと受け取っていましたが
今回の結果は感動するほどではありませんでした。
先のエポキシグラナイト補強でコラム強度が上がっていたためかもしれません。
とりあえず高さは得られたのでスッキリしました。
ヘッドを手で直接上下するという副作用が
手回しハンドルの10倍楽(早い)とわかったことは嬉しい誤算でした。
ハイコラムと相まって深穴加工でのメリットがありそうです。
疲れてしまったので水平はフィラーテープを噛まして終わりにしました。
そのうち気が向いたら下駄として入れたブロック側をキサゲ的に調整しようと思います。
(下駄を削る分には失敗してもさらに削り下げればいいだけなので気楽です。)
現在の私のX-1です。
更なる強度アップに関してはジブをどこまで調整できるかにかかっているようです。
(アリ溝調整で頭打ちになっている感じ)
追記:2019/05/18
X-1はCNC化しました。
その結果、ジブはかなりきつめに、そしてラフな調整が可能となりました。
強度アップに関してはCNC化の方が効果的だと言えます。
One thought on “卓上フライス X-1 ハイコラム化”
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