ボール盤作業 覚え書き

編集中です。 永遠のテーマかもしれません。

この記事は編集中です。
自分の覚え書きなので、一般的でない、あるいは間違いがあるかもしれません。
ドリル精度向上は楽しいプロセスです。

ケガキ

けがいた線のクロスにポンチを打つ。
感触でクロスを探すんだけど、大抵ちょっとズレる。
なので最初のポンチは小さく打つ。
2発目を斜めに打てば修正が効く。

ポンチ跡をやすると正しく打てたか確認しやすい。
修正打ちをした後は特に。
(ポンチの返りはモミ付けにも多少影響しそうだし)

ポンチ先がなまっていると
中心からズレた位置でクロスを感じてしまう。
円錐が崩れていると、打ち込まれていく間に先が移動する。

同様に、打つ際の傾きも大きく影響する。

ワーク下に硬いゴム板を入れて打つと意外と静かに打てる。
下が柔らかい所で打つとポンチが跳ねて別の所を傷つける。

ボール盤作業

ドリルチャックは3か所を均等に締める。(測定条件としてJISに載ってた)
ドリルチャックを必要以上に締めない、でも滑らないよう適度に締める。
シャンクに傷がつき、ドリルチャックも傷んでしまうので。

ワークをロックプライヤーやシャコ万で固定しようとするも
テーブル裏はリブが立っていてまともに固定できない。→ボール盤 テーブル裏を埋める
(普通はボール盤用のバイスクランプを使うと思う。)

なるべくテーブルを上げておき、ドリルを回転させた状態でワークをちょこっと手で持ち上げて
ドリル尖端に軽くポンチ跡を引っかけ、そのままワークがテーブルに着くまで一緒にドリルを下げ、
手で押さえた状態のままモミ付ける。
そうすれば、ポンチ跡が浅くても失敗しにくい。
偏心したドリル、ドリルチャックではこれはできない。

ドリルの肩まで切り込まないで一度、穴位置を目視で確認する。
(肩まで切削していなければポンチやリーディングドリル…で修正できる。小径ドリルはしなってしまうので、同じドリルによる修正は期待できない。)

自己流では、ロックプライヤーでワークをはさむのだが、その際にドリルとモミ付け位置がズレてしまわぬよう
クランプはロックせずに軽く握っておき、ドリルにモミ付け跡が倣ってワークが移動する。
ドリルの肩まで空いたら少しプレスを強め、ワークが安定したところでクランプをじんわりとロックする。
径によってはロックする前にワークを持って行かれるので、
柱をワーク横のテーブル上に立てるのが常套手段だが、これも別のクランプで代用している。
ワークがそこに強く突き当たるとドリルにモーメントが発生してしまい、ワークもズレてしまうので
わずかに突き当たっている程度でワークをロックする。

モミ付け時と同じ位置に上手く倣っていれば、貫通後にドリルを抜き差ししても引っかかることはない。

以上、自己流ですが、失敗することは無くなりました。
ドリル、チャックの振れが無いこと、刃が対称であること、食いつきが良すぎないことが肝のように思います。

大径ドリルの最初は布を何枚かワークとドリルの間に挟んだ状態で切削するとドリルが暴れず、多角穴になりにくい。
布に穴が開き、刃の先端だけ出て、2番に布が挟まって落ち着くみたい。
(youtubeで得た知識だけど元が見つからなくなってしまった。(-_-;))
ドリル自体がしなるので、精度が全く問題なかったとしても多角形の穴は発生しえます。(回転で角穴を空ける工具と似た動き)

 

テーブル上はフライス同様に1穴毎に清掃する。(切粉にワークが乗っていると傾いてしまう)
1穴毎に返り(バリ)を取る。
小さい面取りの場合、ドリル前に面を油砥石で磨いておくと返りを取る際にやすりに他の部分がかかりにくいのでバリを感じ取りやすい。

あとテーブルが水平か、たまにはスコヤでチェック。

 

バリ取り、面取り

面取りドリルは手で持って作業しにくいが、皿ビス用の面取りもできる。

ステップドリル(タケノコ)でも面取りできる。
むしろ手で行うならこちらの方が持ちやすいが、皿ビス用の面取りはできない…と思う。
(次の径にステップしちゃうから。)

 

穴の精度を上げるには

ポンチ精度、ドリルチャック、ドリルビットの精度が効いてきます。
振れが少ないこと、左右の切れ刃が同じであること。
尖端角度が尖り過ぎない。(食い込みすぎるので)
食いつきの良いドリルより、悪いドリルの方がプレスされるので尖端角から発生する求心力が増す。
そのためには2番の角度を小さく。(2番は刃の次にあたる所)

安いボール盤はドリルチャック自体が振れています。
測定して交換しました。ドリフトという工具でチャックをテーパーから外します。

安物ドリルビットも半分以上が振れてます
NACHIとか有名どころのドリルや
小さい会社でもドリルを専門とする所のが良いです。

NACHIでもKOBELCOでもそうでしたが
卸したては刃が食いつきすぎて、モミ付け時に盛大に多角形を描きます。
特に7mm以上のドリルで顕著ですが、3mm程度でも起きています。(結果、穴の入り口が広がります。)
刃が少し摩耗すると使いやすくなりますが、
食いついた際に割れるような脆性の材料には摩耗を待たず、ダイヤモンドやすりで刃を殺します。
例えばアクリルなどが相手の時は食いつきを悪くするため、盛大にすくい面を立てます。(気が引けて何度か割った覚えが…)

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