D7200とD5500のダークノイズがD3100に劣る? アクティブDライティングの罠

Web画像だと圧縮されてわかりずらいけど、ノイズがあります。(解決)

突然ですが、以下の画像の前提です。
IE10 Windows10で表示したときにCapture NX-Dでの表示と同じように見えるよう明るさを調整してあります。
しかし、表示するモニタ、使用ソフトによっては差が分からない、あるいは強調されすぎている可能性があります。
表示サイズによっても圧縮アルゴリズムの違いにより、ノイズが見えないかもしれません。

きっかけはこの一枚からでした。
DSC_0263_006
D7200 f/5.6 1/180秒 ISO1600
下端に赤く暗い帯状のノイズがあるのが見えますでしょうか。
本当は端がもうすこし赤く、上へ向かってグラデーションしています。

そしてこの一枚も
DSC_0326

背景は梨地の黒です。
前の写真よりわかりにくいですが、やはり下部が赤みを帯びています。

そこで、とりあえずレンズキャプをしてダークノイズを見てみました。
DSC_0860-eye
D5500 ISO 800 1/200秒

下端に赤い帯が見えます。
比較のために、D3100, D5500も試したところ
D5500でも発生、D3100では発生せず。

D3100はローパスあり、D5500,D7200はローパスなしです。
違いはローパスフィルタレスのセンサか?
と思い、ニコンに問い合わせてRAWファイルを送り、見てもらいました。

ニコンサービスセンターの答えは以下の内容でした。
熱ノイズではなく、別の電子的なノイズである。
ピクチャーコントロール設定のスタンダードや、ニュートラルを使えばこの帯は見えなくなる。
D7200に関してはサービスセンターにある機体ではそこまでのノイズは出ていないが、正常範囲内の個体差と思われる。
いちおうセンターへ送ってもらって判断。
D5500は正常範囲内と判断。

たしかに見てもらったRAWでは
D5500,D7200のピクチャーコントロール設定はフラットで、
D3100の設定はニュートラルでした。
(D3100にフラットはないので、まだ近いであろうニュートラルにしてありました。)
しかし、上の画像でD5500が正常範囲だろうか? ISO800なのに?
機種の差が対応に出ているようにも感じましたが、
しかたなくセンターへ送ることに、

とその前に、このブログ記事を先に書こうと思い立ち、
再びカメラをいじると、答えが出ました。

犯人はアクティブDライティング(ADL)でした。

現象のあった設定はADLが弱でしたが、OFFにすると
D5500はISO3200くらいまで、
D7200はISO6400くらいまでは
このノイズは現れませんでした。
ましてや、ISO1600くらいまではきれいなものでした。
また、ノイズの出る感度でも発生のしかたが違っていて、
D7200では画面全体に均一、D5500では画面全体的だが下が濃いという発生でした。
これは納得いく結果でした。

ダークノイズの出方を見る時は、ファインダーに強い光が入らないように
軽く手で覆うか、カバーをするのが一般的ですが、
さらに暗い部屋でやるのが手っ取り早いです。
他に疑う項目が減らせますので。

ADLを使っても、ピクチャーコントロールをフラット以外にすればノイズは大体は消えますが、次のような時はADLをOFFでもいいかと思います。
1. 本当に黒い部分、ADLでもどうにもならないほど暗い部分があるシチュエーションで、ISO800以上を使う時。
2. 全体が暗いシチュエーションでISO800以上を使う時。
D7200は購入から1週間未満、
サービスセンターで正常と判断されたらどうしようかと、とても憂鬱でした。
こういうことがあると、実店舗で購入したほうが
お店の人と相談できて心強そうに思えます。
こっちの味方になってくれるでしょうから。

 

実は今回の件で、ホットピクセルを見つけてしまいました。
気になるのでサービスセンターへ行こうか悩みます。
なかなか気持ちが晴れません。

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