SSD(Crucial CT250MX200SSD1)のその後

SMARTの情報調べんの大変

Crucial CT250MX200SSD1をメインマシンで1年ちょっと3年使用しています。
使っていて特に問題は無いのですが
今日はヘルスチェックをしてみることにしました。

久々にStrageExecutive(付属のツール)を実行すると
アップデートが出ていたので実行しましたところ
面倒なことになりました。
StorageExecutiveのバージョンアップしたら不具合
アップデートは安定状況を確認してからのほうが良さそうです。
さて、本題のヘルスチェックですが、
言わずと知れたSMART情報を見ていくことになります。

SMART

気になる所だけ見ていきます。

9  Power On Hours Count
1年目:3494時間
3年目:6179時間
一日平均9時間くらい使っている計算。
このPCは今でもメインマシンですが、使用時間は確かに減ったと思いますので正しいです。

5 Retired NAND Blocks
3年目も0個
代替え処理されたセクタ数です。
昔からHDDでおなじみの代替え処理です。
SSDでも意味はおんなじです。
196,197,198あたりもこれに関するものだと思います。

183 Sata Interface Downshift
1年目:1回
3年目:1回
他のドライブが要因でこれがカウントされることがあるそうで
これには覚えがあって
たぶんこの投稿の時が原因なんじゃないかと…。
3年経っても増えてないのでやはりそれが原因だったのでしょう。

246 Cumulative Host Write Sector Count
1年目:4856023814セクタ
3年目:12045183313セクタ
ホストによる書き込み回数の累計。
1セクタが512Byteなので書き込み総量は
1年目:4856023814 * 512 = およそ2T Byte
3年目:12045183313*512=およそ6.1T Byte
寿命を知るための指標となっています。
しかし、書き込みを行うのはホストだけでなく
SSD自身も管理のための書き込みを行っています。
使用するエリアの均等化や書き換えのための読み書き、バッファ等
それを考えると指標として使うのは考え物です。

 

173 Average Block-Erase Count
1年目:26回
3年目:71回
各ブロックが受けた消去回数の平均
つまり、全容量を26回クリアしたのと同じだけ消去が行われている。
容量250GByteのSSDなので、
1年目:250G * 26 = 6.5T Byteに相当。
3年目:250G * 71 = 17.7T Byteに相当。
大体、1年あたり6T Byteを消去しているようです。
SSDの内部処理で必要となった消去回数も合わせての数字のはずなので
寿命を考える上ではこちらの方が良さそうに思います。

CT250MX200SSDのTBW(Total Byte Written)は80T Byteです。
この数値までの書き込み量までは保証されています。
寿命予測をしてみました。
書き込み量からだと 80 / 2 = 40年
消去回数の平均だと 80 / 6.25 =  12.8 年
という計算になりました。
どちらで見積もってもメーカーの保証3年よりはだいぶ長いようです。

247 Host Program Page Count
1年目:151808505 [NAND Page]
3年目:376623540[NAND Page]
単位がNAND Pageとなっています。
そこで246:Cumulative Host Write Sector Countをこの値で割ってみると。
4856023814[セクタ]/151808505[NAND Page]= 31.9878…
およそ32倍です。(なぜか小数があるけど)
1ブロック(NAND Page)が32セクタ分なのかもしれません。
だとすると
512[Byte] * 32[セクタ] = 16KB
1ブロックが16KB!デカい!
フラッシュドライブなので
1バイトの書き換えでも一度に16KBも消去が必要となります。
ホストの書き込み2TBに対しブロック消去6.25TBというのも
この辺りからでしょうか?
アロケーションユニットサイズ16KBにしとけば効率が良かったかもしれません。

CrucialのSSD製品保証は3年です。
246 Cumulative Host Write Sectorが 80TBW(Total  tByte Written)を超えていないのに
StrageExecutiveで異常が表示された場合は
保証の対象になるかもしないのでお忘れなく。
その時はCrucial RMAというキーワードで検索してみてください。

 

202 Percentage Lifetime Used
1年目:不明 気にしなかったので多分0%
3年目:2%
ここの意味はメーカーによっては残りライフであったりしますが、
Crucialでは使用ライフです。
数値が予測とまったく合いません。

 

194 Enclosure Temperature
現在温度31℃
過去最大温度44℃
上の2つがまとめて書かれているのでstorage executiveでしか正しい温度は読めません。
内部温度は50~60℃と推定しました。

 

174 Unexpected Power Loss Count
予期せぬ電源喪失…
1年目:14回
3年目:46回
面白いことに、大体1年に14回は起きているようです。
UPSに足ぶつけて、運転スイッチ切ったという間抜けなのを含めても
電源喪失はそう無かったと思うので
OS落ち(エラーの割り込みで自動的にリセット)もこれに含まれるのかな?
だとするとOSインストール時期はチョコチョコありましたが、
それでも14回もあった気がしません。
シャットダウン関係でのやり取りが上手くいっていない時があるのではと
疑ってます。

最近、マザボの電池交換でBIOS設定をミスって起動しなくなり、再インストールしました。
原因は電池交換前はSSD単体使用なのにRAIDとして設定していて、交換後にAHCIとしてしまったことでした。
このときに何度かリセットしているのが加算された可能性はありますが、
OS再インストールは後にも先にもこれだけです。

この数値はシステム上とても重要だと思います。
SSDでもHDD同様に内部処理している時に落ちるのが問題だからです。

これに関係するので使用環境についても書きます。
ASUSのZ97Aというマザボを使っています。
これも1年前の購入で、購入時に既に終盤の商品でした。

以前、シミュレーション計算にマシンパワーを使いたい時期があって
core i7 4790K(Devil’s Canyon)を持っていました。
このCPUを活用すべく、一線を退いたマザボを購入しました。

オーバークロックは使ってませんが
メモリーの電圧はほんのちょっとだけ盛ってます。
良く枯れた(バグ出しされた)ドライバ類のおかげか
これまで使ってきたマザボ(10枚くらい)の中で
安定性はダントツ1位です。
(Windows10が安定したOSであるというのも後押ししているかもしれません)

何が言いたいかというと
お高いマザボとCPUコアの自慢…ではなくて、
システムの安定性がすこぶる良い環境での結果だったということです。
それでも1年でこのくらいの予期せぬ電源喪失がカウントされるということです。

総評
Crucialは決定的にツールの不具合がありましたが、
(Crucialは決定的って意味です。)
ツールの不具合は一応解消しました。 追記2017/12/09

SSDは健康のようです。

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